洋画史劇。 有名なアレ。長い。とにかく長い三時間四十分。 しかもストーリー自体は単純で短い。 じゃあなんで長いのかというと、延々と砂漠を映しているから。 というわけで、砂漠を美しいと感じるかどうかで評価が大きく変わるだろう。 まあ、実際問題、砂漠の映像は美しかった。 そしてピーター・オトゥール演じるロレンスもまた美しいといわざるを得ない。なんとも美しい瞳の美青年なのだ。かつてやおい少女たちを萌え狂わせたのは伊達じゃない。アリも合わせて怪しい怪しい。そりゃお茉莉も「あの二人が愛し合ってるのがわかってしまった」とかわけわからんことを云うわ。でもまあ、アカデミー受賞式の時に「オマー・シャリフ(アリ役)も呼ばないとぼくも行かない」とピーターが云ったりしたそうだし、お茉莉に妄想するなというほうが無理か。 それだけといえばそれだけの話。ストーリーは、神坂智子の書いたロレンスの漫画のほうがわかりやすいです。あれはロレンスという人物だけに焦点を合わせてあるので。しかしあの漫画じゃちっっともわからなかった砂漠の美しさ(残念ながら神坂先生は下手ではないが上手くない人で、強烈なキャラクターも繊細な映像もなにひとつ持っていない)は実感できた。ロレンスがなぜ砂漠に惹かれたのか、百万言を費やすよりも雄弁である。 でもまあ、退屈なのは事実。映画館で見たらすごかったろうね。
イタリアのヒューマンドラマみたいなの。 いやあ、イタリア映画はクソかパクリか退屈なのかだという話もあるが、しかし本当に退屈な映画だった。 息子が死んだ、という意外性のなにひとつもなければドラマがない。印象的な人物もいない。まさに普通の風景を延々と映しているだけで、丁寧に作ってはあるが、だからどうしたと私は云いたい。イタリアーん。
SFサスペンスというかスパイ物というか。 いやあ、映像もストーリーも悪くないと思うよ、うん。それなりに特徴的だし。さすがキューブの監督。 でもねえ、なんかねえ、設定がわかりづらいせいかねえ、主人公に感情移入できなくてねえ。そのせいでわりとわかりにくいストーリーを理解する気になれなかった。まあ、キューブも感情移入はしにくかったし、それが良いように作用した作品であったわけで、うーん、難しい。まあ、悪くない、としか。
SFアクション。 あれ? つまらない? ゲームよりつまらない。 いや、ゲームとは楽しみ方が違うんだから、こういう言い方はよくないとは思うんだが、問題なのは、単純にゲームよりもストーリーがつまらないことだ。 もともとのゲームのストーリーなんて単純極まりない話なのに、それにごてごてと変な設定をつけたせいで余計つまらなくなった。しかもなんかアクションシーンが少ない。というか、最初の三、四十分ゾンビが出てこない。おまけにやっと出てきたゾンビがあんまり溶けていない。 エンディングも、聞いていた感じでは、ベタベタな感じで悪くないイメージだったのに、実際はテンポも悪いし爽快感もないしあかんですわ。 無駄に強いミラ・ジョヴォビッチに萌えて燃えろってこと? ちょっと無理。無駄に肌を露出していたけど。
韓国ホラー、ヒューマンドラマ風味。 なんか、乙一の小説(暗黒童話)と設定が同じだったので、元ネタかなあ、と思い見てみる。 乙一のほうがよっぽど面白かった。以上。 いやあ、ひねりはなんもないね。シックスセンスとリング適当に混ぜた感じで。 まあ、いろんな幽霊が見たい人なら。
ジャンルが良くわからんが、有名なアレ。キューブリックのアレ。 いやあ、名作です。あのわからないようでわかるスラングの連発だけで十分に面白く、主人公達のクレイジーなブギーナイトは残酷でしかしどこか清々しい。 キューブリックの映像はあくまでも閉鎖的でスタイリッシュ。主人公の怪演にも一見の価値アリ。映像とクラシックの融合はキューブリックだけが可能な神業としか。 自業自得を地で行くストーリーは、実は単純明快。ただ原作とは解釈が違いすぎるし、ストーリーの出来自体は原作のほうがいいかと。でもこの解釈はこの解釈でアリ。でも監督と原作者が喧嘩するという罠。素人にはお勧めできない。 とにかくとってもホラーショーな作品。見れ見れ。
SF。サスペンス。 トラップのしかけらけれた謎の施設から脱出するという、単純明快な設定を、極上の演出、脚本で超一流のサスペンスドラマとしている。トラップの発動条件の謎、迷宮の仕組みと脱出方法、疲労と焦燥、変化する人間関係、すべてがうまく絡み合って、ノンストップサスペンスとなっている。 作中で明らかになること、ならないこと、すべてが奇跡のバランスで成り立っており、実に面白い。 低予算で単調ながら、映像も秀逸。
SF。サスペンス。 ……まあ、説明するのも面倒くさいけど、思ったよりはマシだったよ。映像的にはけっう見れる。設定が単純だから、はいりこみやすいのも相変わらず好印象。 ただ見ている間、こちらに流れるしらけムードばかりは如何ともしがたく……。 まあ、思ったよりはマシとしかいいようがないよ、ホント。
サスペンス。 十分ごとに記憶が消える男を主人公に、時間をさかのぼりながら進行するストーリー展開が特徴的。 まあアイデアとしては面白い。ストーリーも悪くない。理解しようとすればするほど混乱してくる構成は見事。しかし、途中でどうでもよくなって考えるのを止めたのは秘密だ。 んー、まあ、悪くないワンアイデア物という感じですかねえ。
サスペンス。 メメントの監督の前作だが、個人的にはこっちの方が面白い。 意味もなく尾行をするのが趣味の主人公が、ひょんなことから泥棒の相方にされ、やがて事件に巻き込まれていくが……という話。 相方の泥棒の行動、セリフが印象的。忍び込んでなにをするのかというと、勝手に食事をとったり、下着を置いていったり、アルバムを見たりするだけ。「人は誰でも箱を持っている」 素直にやっても面白いのに、モノクロ映像でわかりにくく、編集を複雑にしてもっとわかりにくくしている。そうすることによって視聴者を混乱させ、サスペンス要素を増したつもりなんだろうが、もっと自分のつくったストーリーを信じたほうがいいんじゃないか? そうしないと先がないんじゃないか? と思った。
米国。アニメ。90分。 名作。 今まで見た映画で一番素晴らしいと思った。 ベタである。このうえもなくベタである。 宇宙からやってきた謎のロボットと少年が仲良くなる、というその設定から想像されるもの、そのものとしかいいようのないストーリーである。ラストシーンまであなたの予想通りであろう。 しかし、それでもなお、というよりも、だからこそ、これは名作である。なにせ90分という尺の中で、この設定で予想できることをすべてこなしているのである。全て、だ。 はっきり云って、絵は嫌いだ。アメリカ的でバタ臭く、拒否反応を示してしまう。 だが、笑える。わくわくする。泣ける。ロマンがある。 これは新しいスタンダードになりえる話である。つまり手塚治虫やウォルト・ディズニー、藤子不二雄の傑作たちに比肩しうる作品である。子供に見せたい。そして大人にも見て欲しい。背伸びした中高生には見て欲しくない。これは現代の寓話である。決して単なるベタなだけの話ではない。素直な気持ちで見て欲しい。 べた褒めでなんたが、敢えて難点をあげるとしたら、出だしの20分ほどがだるい。というのも、この作品の魅力のほとんどがアイアン・シャイアントというキャラクターにあるので、ジャイアントが出るまでが退屈なのだ。 しかし、この脚本の構成力というのはすごい。ご都合主義こそあるが、無駄がなくすべて最後のセリフにつながっている。はっきりいって映画で泣かされるとは思わなかった。 なにか、やたら語りたくなる作品である。しかし、語ってもその面白さが伝わらない作品でもある。なにせ目新しい要素が何一つないのだから。もどかしい。 とりあえす、嫌悪感がない人は見て欲しい。見るべきだ。その時は素直な気持ちでを忘れずに。
SF。アクション。 ははははははははははははははははははおもしれーははははははははは。 最初の三、四十分は、まあよくもないがわるくもないという感じだったが、戦闘が始まってからは圧倒的。襲いかかってくる巨大蟲の大群に殺し殺されまた殺されて。これぞまさにコンバット。 もうね、SF考証がどうだとかキャラクターの造詣が浅いとか類型的だとか戦略がどうだとかなんでいきなり白兵戦なんだとかそういう野暮なことを考えちゃいけません。このデタラメさと軍隊生活の妙なリアリティーと圧倒的なバグズの映像とやたらハリボテじみた味方の基地や兵器とすべてが噛みあって超一流のB級映画になっています。 映画自体が戦意高揚番組のパロディとなっていて、最後に「さあ、あなたも軍隊に入って地球を守りましょう」となっているのも面白い。一応、皮肉による反戦のようだが、なんか戦争全体をバカにして楽しんでいるようにしか見えないのが良い。
ギャングアクション。 クエンティン・タランティーノの有名なやつ。 映画全体に見られる諧謔性とお遊びが良い。真面目にふざけるのがタランティーノ流か。数々の偶然と悪意により、話があちらこちらへと転がっていくのに面白みがある。人が死ぬシーンを必要以上にあっけなく描くのが印象的。 まあ普通に面白いか。
ギャングアクション。 タランティーノの出世作。 パルプフィクションの低予算プロトタイプという感じで、まあだから感想も似たようなものローリングストーンな展開が面白い。 パルプフィクションには劣るのでこんなものか。
ガンアクション。 マドンナ曰く「世界一セクシーな男」アントニオ・バンデラスが、メキシコの焼けつける太陽とどこまでも青い空の下、アホのようにデカイ銃を延々とぶっ放しまくるバカ映画。 ギターケース型マシンガンとギターケース型バズーカをぶっ放すシーン以外はあんまり面白くなかった。俳優達が全体的にやたら満足げな感じだったのはなぜだろう。 勝手に特別出演して嬉々として撃たれるタランティーノが一番印象的だったりする。
SFアクション。 マトリックスのフォロワー映画の一つ。 この点数が高すぎるのはわかる。ストーリーは平々凡々。映像は良くもなく悪くもなし。俳優達は全員華がないし、テンポも悪い。 でもガンカタの魅力がぼくを捕らえて離さないのです。 なんで闘う前後にポージングをとるのか? なぜくるくる回っているだけで弾がかわせるのか? なぜ銃を持っているのに撃たずに銃で殴るのか? なんで同じ構図で何回も殴るのか? なぜリロードするポイントが事前にわかっているのか? なぜ銃を持っているのに超至近距離で銃の奪い合いをはじめるのか? すべてが良くわからないがすべてがバカカッコイイ。ガンカタだけが素晴らしい。製作者もそれをわかっているのか、DVDにはガンカタシーンだけを見る機能がついている始末。 本編は見ないでいいからガンカタ見なさい。
ぼのぼのをフルCGアニメ化した変なやつ。 やたら毛がふさふさなCGはキモカワイイ感じ。 話はベタだがまあ悪くない。 スナドリネコさんの声が森本レオなのがやたら笑えた。
劇場版しんちゃんだよ、しんちゃん。 これは良いエンターテイメント作品だ。 笑いありアクションあり涙あり。ご都合主義や非現実的な部分が「まあしんちゃんだから」で許せるようになっているのをいいことに、やりたい放題である。黄金期の劇場版ドラえもんに匹敵するレベルのアニメ映画である。 セリフも良いのが多い。オトナ帝国で正気に返ったヒロシの「ここは懐かしすぎて気が狂いそうだ」「なぜ現実に戻るたがる」と問われたしんちゃんの「だっておらオトナになりたいから」全力で走る野原一家を見たジョン・レノンそっくりの敵がつぶやく「そういえば最近走ってないな」などなど。 現実を否定したテーマから入って、全力で現実を肯定しているのが良い。だが最後に「ぼくは〜今日まで生きて〜きました〜」と吉田拓郎の歌声が流れてきたのはやりすぎの感が漂ってぼくはちょっと笑ってしまったよ、キミ。 しかし、つくづく子供向きではないアニメだな。「あの日に帰りたい」なんて感情、子供に理解できないだろうに。
またしんちゃんだよしんちゃん。 ひょんなことからしんちゃん一家が戦国時代にタイムスリップして、というよくあるような話。 意外にも、戦国時代の風俗の描写が優れていた。戦いのせこさちっちゃさ迫力のなさが、いかにも田舎大名同士の小競り合いっぽくて良かった。 しかし、どうも前作のオトナ帝国〜で大人に受けたことに味を占めたスタッフが、完全に子供相手を放棄したストーリーにはちょっとうなずけないわね。ベタベタだが、泣けるかといわれればまあ泣ける人はけっこういるだろうが、その辺のクォリティーは認めないでもないのだが、どうも釈然としない。泣かせにきているもんな、あからさまに。
サスペンス邦画。 ぼくが漠然と馬鹿にする作家、恩田陸原作の映画。小説は読む気がしないので映画を見てやれ、と見てみる。 えっと、つまらないの? これ? なんというか、絶妙につまらない。一年前に死んだ大作家の別荘に親族の物書きたちが集まって、大作家の死の真実を探る。果たして犯人はこの中にいるのか? というよくある話なんだが、変に上品ぶっているせいで、誰が犯人なのか、というスリルがまったくなく、サスペンスとしてどうかと思う。 オチもなんというか、弱いというか自分勝手というか、この作者に芸術のなにがわかる! と云いたくなる。第一、いまの時代にみんなに崇拝されて大ヒットしてる文学の大作家ってあなた……そんなものはもうとうに絶滅してますがな! 文学というものを形だけで捉えているとしか。これだからミステリー作家なんてものは。文学コンプレックスばかりつのらせおって。 あと、物語のいわゆる狂言回し役がその大作家の編集者なんだが、これを演じているのが加藤登紀子なのがなんとも??? 雰囲気に誤魔化されそうになるがわりと棒読みだし。なによりも大作家の名前が「重松時子」というんだが、加藤登紀子がしょっちゅう「トキコが」「トキコはね」「トキコは昔」「トキコは云ってたわ」とトキコ連発してるとトキコはお前だお前! と突っ込みたくなる。確信犯ですか? |