ファンタジー。三部作の一作目。 うーん……指輪物語の世界を、このクォリティーで、この壮大さで表現したことだけでも賞賛にあたいする作品だとは思うのだが……思うのだが、うーん…… ストーリー的には、選ばれた戦士たちが魔王を倒しに行くというファンタジーのいつものアレでしかないし(まあこの作品が元祖なんだけどさ)しかも三部作だからってあからさまに途中で終わってるし、なんともほめようがないし、キャラクターも、ファンタジーと聞いてパッと思いつくような奴らしかいないし(まあ元祖だからな)どうにも新鮮味にかけるのはいたしかたないのだが…… うーん、これはファンタジーのことをまったく知らないやつかマニアじゃないと楽しめないんじゃないだろうか。 映像はすばらしい、というか凄いの一言。 それにしても長い。
ファンタジー。三部作の二作目。 感想は基本的に前作とまったく同じといっても良い。 しかし合戦シーンに迫力があったし(トレントたちが良かった)なんか魔法使いのじーちゃんがあまりにもご都合主義と自分勝手なことを連発するのが変にツボにはまったのでちょっと点数アップ。なんだよ「わしは今日から白のガンダルフ」って。 しかし、唐突に主人公が受け小僧であることに気付かされた。この役立たず具合とビッグマウス具合が。 しかしまあ、おれはわりとファンタジー好きだが、トールキンよりもルイス、コナンよりもエルリックなので、多少辛めに点はつけてしまったかもしれない。 とにかく一大巨編であることだけは疑いようもない。 それでもやっぱり長すぎて眠いとぼくは云うよ?
短編ホラー。 ぼくの好きな小説「玩具修理者」の映画化。主演は田中麗奈です。 いやあ、原作のいいところ全部ぶち壊し。叙述トリックもぶち壊しだし、昔の田舎の雰囲気もぶち壊しだし、クトゥルー作品としての楽しみもぶち壊し。これ、脚本家も監督もクトゥルー神話しらないだろ? 「ようぐそうとほうとふ」や「ないあるらーとほうていっぷ」がなんなのかまったくわかってないだろ? まあ、そもそも映画化に向いてない作品だしな。つまらないのは当たり前か。 玩具修理者の声を美輪明宏がやっていて、その化け物っぷりだけが印象に残る作品。美輪先生は強烈だなあ。 しかし、なんだなあ、田中麗奈は顔立ち的に、ちょっと相手をつっぱねた感じのほうが綺麗に見えるはずなのに、なんで素で媚びている感じなんだろう? まあどうでもいいか。
ホラー。キューブリックのアレ。 全然怖くないホラー。その洗練され考えつくされた映像は、怖いというよりスタイリッシュで美しい。廊下に血があふれてくるシーンとか、白と赤の対比が美しい。ただ、この人は広い空間をひどく狭く閉鎖的に撮る人なので、閉所恐怖症の人には相当息苦しく怖いかと。まあぼくは狭いと落ちつくので心地よかったですがね。 原作のスティーブン・キングが「こんなのおれの作品じゃねえ」とキレて自分で撮りなおしたのは有名な話だが(撮りなおした方はかわいそうな出来らしいが)その理由が良くわかった。原作では霊のほかに、親子の絆と超能力がキーになっているんだが、超能力も親子の絆もねえ。特に親子の絆が微塵もねー。でもわかりやすくなっているからこれはこれで良し。 ジャック・ニコルソンのり怪演がとにかく光る。 しかし、怖くないけど面白いホラーって、表現が難しいな。
SF。キューブリックの有名なアレ。 いや、昔見たことあるんですけどね、親が見てるのを横で。でもまあ意味不明だったし、今見れば少しは理解できるかと思ったんですが、ハハハハハ、人の夢と書いて儚いと読むんですよね。ハハハハハ。 まあ、宇宙の表現に関しては凄いの一言だが、しかし、これは眠くなる映画だ。退屈で眠くなるというより、なにかこう、監督が全力でこちらを眠らせようとしているように思えてならない。単調の音と映像の繰り返しとか。 でもまあ、それなりに楽しめないこともなかった。適当に流してたから。あまり真面目に見るもんじゃないぜ?
SF。キューブリック。 いやあ、これは多分、ちゃんと理解できれば面白いと思うよ。多分。ただ、これがコメディだと理解するのに時間がかかったというか、当時の冷戦下の状況がそこまで理解できなかったというか。当時のアメリカ人なら面白く見れたブラックコメディだと思われる。多分。これに関しては評価できない感じ。主演の一人三役と、Drストレンジ・ラブの面白さにとりあえずこの点数。
アクション。 もうこれでもかというくらいにわかりやすいアメコミヒーローアクション。これぞベタベタ。王道。 スパイダーアクションが気持ちいい。でも主人公が気持ち悪い。しかしそこが良い。ヒロインは噂どおりのビッチでこれまた満足。 さりげなく、脚本のまとめ方が上手い。原作の導入部をうまく縮めてわかりやすくしている。悪役の頭の悪さもまたたまらない。 普通に痛快に見れるアクション映画。
ホラー。 クトゥルー神話のラブクラフトを題材にした短編映画の三本立て+α。 一本目は、なんか直球ストレート。 二本目も普通。 三本目はグログロ。でも普通ッちゃ普通。 あんまりラブクラフト関係ないね、うん。
ホラー。 クトゥルー物。なんかクトゥルー物のデフォルトみたいな話。 すんげー安っぽい。が、その安っぽさが原作の持つ安っぽさにフィット。 いいかげんな気持ちでだらだら見るのに最適。まさにB級ホラー。 んーと、まあそれだけ。でも嫌いじゃないぜ。
馬鹿アクション映画。 キャプテン翼の世界をCGによって実写で表現。 く、くだらねー! 全力でくだらねー! でも必殺シュートで相手を吹き飛ばしてそりゃあご満悦なのだ。これでいいのだ。 実にベタというのをわかっている。すでにベタという名のギャグ。
馬鹿料理アクション映画。少林サッカーのチャウ・シンチー監督主演。 ミスター味っ子+少林寺を実写で表現。 壮絶にくだらねー! ここまでくだらないともはや芸術的ですらある。 主役のチャウ・シンチーが死ぬほど性格が悪そうなのがたまらなくいい。なんていうかあらゆる意味でやりたい放題だな、コイツ。そこが魅力になっている。もう小便団子とか最高。少林寺十八銅人のシーンでやたら受けた。やっぱ繰り返しはギャグの基本だね。
コメディ。香港物。 チャウ・シンチー監督主演。デタラメな映画だなあ。筋もテーマもあったものじゃない。でもやたらめったらパワーにあふれていて、そのパワーに巻き込まれる感じ。実に香港的な作品。 しっかし、ジャンプ漫画じゃあるまいし、実によくテーマの変わる作品だ。脚本を書き上げずに撮りはじめたんじゃないかコレ? でも撮影風景はとても和気藹々。 うーん、なんというかとても香港だったよ。
SFアクション。 うわあ、ひどい作品だなあ…… 一人二役なだけに主演のジェット・リーの演技力のなさが際立ちますね。中盤で中だるみしすぎ。なんというか、単純な話なのに爽快感がないなあ。
SFアクション。 マトリックスのフォロワー物の一つ。 なんかよくわからないけどなんかよくわからなかった。
裁判ドラマみたいなの。 12人の陪審員の議論の様子を描いた往年の作品。 はじめたった一人だった無罪の主張が、議論により次第に増えていき、ついには無罪にいたるという簡単な筋だが、議論の展開の仕方、12人のキャラ立てがうまいので飽きさせずに見させる。 ……が、ぼかぁはっきり云って白黒映画の白人男性12人を見分けることなんて不可能なので困った。だから僕にこの映画を評価することは出来たとは云いがたい。わからないものはわからない。それが人間なのである。積極的に自分を肯定していきたい。
パロディ映画というか。三谷幸喜のやつ。 一応「12人の怒れる男」のパロディってことになっているけど、これ、正確に怒れるのパロディである筒井康孝の「12人の浮かれる男」のパロディじゃないのか? アメリカ人のやたらめったらな正義感がぶつかり合い、有罪の少年を無罪にする「怒れる男」 日本人の面白ければそれでいいじゃん精神が無罪の男性を有罪へと落とし込む「浮かれる男」 日本人の優柔不断と偽善とが事件を有罪と無罪の間を行ったり来たりさせる「優しい日本人」 一番大衆受けしやすいのは間違いなく本作で、なんと云ってもハッピーエンドだし、後味がさわやかである。とてもうまい。 うまいんだけどねえ。ぼくは筒井康孝の悪意のほうがしっくりくる人間なんだよなあ。 ただ、出演者が日本人である分、怒れる男よりもキャラが覚えやすくて見やすかった。
ギャング物。 アル・カポネをとっつかまえようとする話。 なんかバットで撲殺するシーンと階段をベビーカーが落ちていきながら銃撃するシーンしか覚えていない。 なにかよくわからないけど、どうでもよかった。
チャールズ・チャップリンの自伝をもとにした映画。 うーん、いや、良かったよ。良かったんだけどね、これはチャップリンの映画が素晴らしかったからであって、この映画が素晴らしかったわけではなく…… もっとチャップリンのプライベートの悪いところを描けば深みが出たと思うんだが。まあ、それなりに描いてはいるが、基本的にはチャップリンマンセーだからなあ。 「あと一歩のところまではいくんだが、傑作は作れない」という晩年のチャップリンの述懐と、弱気な姿が印象深い。 それにしてもチャップリンは偉大である。今見てもまるで色あせない。
SF。 遺伝子操作が普及し遺伝子による優劣で将来の決まる世界で、心臓に欠陥を抱えた主人公は、超エリートである宇宙飛行士になるために、事故により半身不随となったエリートとすりかわり、別人として暮らすのだが……という話。 うーん、元々が退屈な筋の話なんだが、そこにあきさせないための色々なサスペンス的工夫がしてあって最後まで見させる。んだけど、なんていうのかな、そのせいで肝心のテーマとかメインキャラの描写とかが薄くなってしまい、全体的に薄い話になってしまった。 具体的に云うと、正体を知られまいとするサスペンス要素が強すぎて、例えば遺伝子に打ち勝つ意思とか、主人公の宇宙に対する憧れとか、半身不随のエリートの、自己の分身である主人公への思いとか、本来は弱者であるはずの兄に敗れた弟の葛藤と兄弟愛とか、すべてが一応描かれてはいるものの、なにか心に残らない感じになっている。いい話のはずなのに、あきさせまいとしてやりすぎてしまった。そんな感じ。なにが一番書きたいテーマだったのか、整理してみましょう。一級据え置き。
サスペンス。 有名なサイコキラーのアレでハンニバル・レクター博士ですよ旦那。 そのレクター博士は評判どおりに素晴らしい。完璧なまでに拘束されているのに近づいてはいけない感じが出まくっている。まさに危険人物。しかも紳士でインテリゲンチャ。こいつぁ悪のカリスマだぜぇ。 でもレクター博士が目立ちすぎたせいで、本来の犯人であるバッファロー・ビル事件がどうでもよくなってしまった感があり、レクター博士が脱獄してから続きを見る気すら失せた。 しっかしタイトルのうまさで得してる作品だなあ。 ぼく、ジョディ・フォスターの顔は好きじゃないみたいよ? |